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骨の法則・圧電現象・膠原繊維の3つをカイロドクター山根悟が解説

骨の法則(ウォルフの法則)

「名は身体を表す」という、ことわざがあります。見た目でもその中身、実態が伝わってくるという意味です。人の身体においても、その姿や動作の癖によって、骨格やサポートする筋肉、腱、神秘の状態が推測できるものなのです。

これは、19世紀にドイツの解剖学者でもあるベルリン大学外科医でもあったウォルフ(Julous Wolff 1836~1902)が「骨格の形状や内部構造は、動作、姿勢によってそれにかかる荷重・ゆがみの影響を受けながら順応している」と提唱したことによって、確かな医学的理論となり、人間の健康の基礎となったわけです。

シンプルな表現をすれば、「骨の形は姿勢で決まり、骨の質は運動量で決まる」ということです。人間の健康的な生活にとって、日常生活を送る姿勢、適度な運動がいかに重要かという事となるのです。

圧電現象

骨に力がかかると、微弱の電気が発生し、力がかかっている部分の骨の形成が促進されます。このことによって、骨折した場合であっても、骨の修復が可能になるのです。「骨組み」の主成分でもある高分子タンパク質のコラーゲンは、何の力も加えられていなければ、バランスを保っている増す。要するに、電気ということであれば「+」+「-」=0と表現できます。

「骨の形状は刺激の方向で決まり、骨の質は刺激量で決まる」という、ウォルフ博士の経験則とされる「曲がった骨の形状も、年月を経て改善される」は圧電現象によって実証されたのです。

これによって、「高齢者の骨膜は薄い」は、

運動量が減る、
コラーゲンの歪む機会が減る、あるいはそのものの量が減る
という事が原因とたどり着くことができたのです。

圧電現象では、骨に敦両区をかけると、その表面に静電気が生じて、帯電した電気がプラス極とマイナス極に分極します。圧電現象で発生した電気は「ピエゾ電気」と呼ばれています。そしてこの圧電現象は推奨だけでなく様々な物質にも見られ、それが骨にも起こること言うことを1952年に保田岩夫先生が発見しました、

骨における圧電現象は、例えば曲がった骨に体重などの外力が加わるとその凹側にはより強い負荷がかかり、凸側にはあまり負荷がかからない状態になります。すると凹側にはマイナスの分極が、凸側にはプラスの分極が生じます。そしてそのマイナス側には骨芽細胞が集まり、プラス側には破骨細胞が集まるようになります。結果、凹側は骨形成が促進され、凸側は骨吸収が促進されるのです。それが繰り返されることで骨は真っ直ぐな状態になっていくものなのです。

膠原繊維

GAP療法は、真皮・筋膜を正常化させて、リンパの流れを促進させる「痛みの原因物質」「疲労物質」を除去することが目的でアプローチしますが、まず、その抗生物質の領域に踏み込んでみる必要がります。

コラーゲンは「お肌の美容」となればすぐにでも登場する単語です。真皮、靭帯、腱、骨、軟骨などは繊維製コラーゲンと呼ばれるたんぱく質によって構成されているのです。人間の場合、体内のタンパク質の送料の30%を占めると言われています。

繊維製コラーゲンの分子は、少しずつずれて集合し、真皮などの組織を形成します。ということは何かが原因となって、集合組織のバランスが崩れることも起こります。となれば、ここに痛みや違和感が生じると考えることができるでしょう。

1953年、京都第二赤十字病院整形外科部長の安田岩夫先生によって骨の圧電現象が発見され、電気仮骨の発表で「骨がゆがむと電気が起きる」ことが周知されるようになったのです。

そして「コラーゲンの歪みで生じる電気的変化は神経系統に少なからず影響を及ぼす」ことも理論的に解明され、筋膜の硬縮によって筋の活動が阻害されるとともに、血液循環の低下は分布している神経終末の閾値を下げてしまいます。閾値とは、神経感度の許容範囲と考えていいです。要するに筋膜などへのほんのわずかな張力変化が痛みを引き起こすことになるわけです。

ここに着目したオステオパシー医の技法が「ストレイン・カウンターストレイン」です。直訳すると「緊張と逆緊張」となります。アメリカの推すておぽあしーの権威として知られるローレンス・ジョーンズDO(Doctor of Osteopathic Medicine)によって発表された、痛みを伴わないで硬縮した筋を回復させる画期的な療法です。硬縮した物を基に戻そうとして伸ばせば痛みを生じます。そこでさらに縮めて緊張をほぐす「逆緊張療法」と呼ばれるものです。

現代の理学療法では半ば常識的なテクニックとなっているPNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation:固有受傷性神経筋側通報)の考え方と共通点があり、PT(Physicaltherapist:理学療法士)、OT(Occupational therapist:作業療法士)の世界では重要な技法のひとつです。

これらによって外傷、炎症の無い痛みに対して、その周辺部のコラーゲンに他動的、意図的に接続的な張力を与え、その状態を整えることで問題を解消することになるわけです。ですから手当てや手技によるアプローチは言うまでもありません。

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