カイロプラクティックの手技で使う4つのマニュピレーション
カイロプラクティックというと想像する手技は「矯正施術」ではないでしょうか?
カイロプラクティックの現場では「アジャストメント」と呼ばれ脊椎マニュピレーションの1つでもあります。今回はその主に山根悟D.C.が行なっている4つのアジャストメントについてご紹介していきます。
以下の事は省略して表記します。
(以下:LL)
Patients Poshition:患者の位置(以下:PP)
Doctors Position:施術者の位置(以下:DP)
(以下:SH)
Contact Hand:接触する手(以下:CH)
(以下:LOB)
頚椎のアジャストメント
頚椎のアジャストメントは「サービカルブレイク」という手技療法を使用します。頚椎は非常に危険な部分となるので、熟練した技術が必要となるので臨床で使用する場合には注意して使用してください。
サービカルブレイク
LL:CO-C1
PP:仰臥位で患側を上にする
DP:頭方に立つ
SH:手掌で耳を覆う
CH:頚椎の椎弓に示指をコンタクトさせる
LOB:側屈させ、遊びの無い関節にアジャストを行う
上部胸椎のアジャストメント
エルボークロス
LL:T2~T4
PP:仰臥位で両手を胸の前で組む。この時に右腕が上、左が下になるように
DP:任意の側
SH:患者のクロスした肘の上に置く
CH:患側の椎間関節の下に置く
LOB:両腕の遊びを取って、呼気後に後方向へアジャスト
胸腰椎移行部のアジャストメント
チェスタードロップ
LL:T6~L2
PP:仰臥位で座位になった状態で両手を首の後ろで組む
SH:左側に立つ
CH:患者を右手で自分の右胸と腕で挟むように軽く固定し、患者の手を軽くつかむ
LOB:患者の身体を軽く屈曲したまま、CHがベッドに触れた時にボディドロップをする
腰椎・仙腸関節のアジャストメント
ランバーロール
LL:L4-L5 仙腸関節
PP:側臥位で患側を上にする
DP:前方に立つ
SH:患者を右手の手首をつかみ、左脇に当てる
CH:動きの無い下部腰椎の関節に当てる
LOB:患者のお腹を出させ、しっかりコンタクトして、ボディドロップする
アジャストする時の注意点
1.アジャストは原則として、呼気の終わりに行う。これは関与する筋肉が最もリラックスする為です。
2.アジャストを行うとクラッキング現象と呼ばれる「ボキッ」という音を発する。これは関節包内の気泡が陰圧によって潰れる音と言われています。実はこの音の発生の有無で治療効果が変化するという事はありません。
まとめ
ブログでご紹介しましたが、アジャストはちゃんとした技術が無いとリスクが非常に高くなります。そうならない為にもご自身でしっかり練習をして臨床に当たってみて下さい。